大学職員、イギリスで学ぶ。

30代主夫のUCL留学体験記

英語学習について(まえがき)

前回記事を更新したのが12月の暮れで、気付いたら1か月も経っておりました…。

未だに年が明けた実感が全然ないままなのですが、皆さんはお元気でしょうか。

 

前回の記事の終わりに予告した通り、英語学習についてお話ししたいと思います。

今回はまず、私のイギリスに来るまでの英語にまつわる歴史を振り返ってみます。

具体的な勉強方法についての記事は1コ後の記事にまとめる予定なので、お前の経歴に興味はねーよ!という方はそっと戻るボタンを押していただき、次回の記事をお待ちください笑

 

私と英語①:英語に憧れた高校時代

 

高校時代、英語は私にとって唯一の得意科目でした(もちろん、帰国子女とかではないので、ペラペラに話せたりはしませんでしたが)。

加えて、高校の時にできた友達が洋楽(特にUKロック)に詳しく、彼に大量にCDを貸してもらったり、部活をさぼって一緒にColdplayのライブを観に行ったりしているうちに、「こんな音楽が生まれたアメリカやイギリスはどんなところなんだろう…」と妄想を膨らませるようになり、ますます英語や英語圏の文化に興味を持つようになりました。

 

(余談になりますが、後にこの友達は、イギリスの大学院で博士号を取得し、研究員としてUCLに派遣されることになります。イギリスで彼と再会した時には、不思議な縁もあるものだなあと感心しました)

 

とまあそんなこともあり、高校卒業後には外国語教育に力を入れた大学に行こうと決心し、一浪の末にICU国際基督教大学)に進学したのでした。

 

私と英語②:絶望の大学時代

 

浪人時代にみっちり英語を勉強したこともあり、同年代の中では自分の英語力はそこそこイケてる方だろ…とタカを括っていましたが、ICUの学生の英語力は半端ではありませんでした。

 

私のクラスの学生の大半は帰国子女で、むしろ日本語の方がおぼつかないという輩までいる始末。

授業中のディスカッションに止まらず、授業外でも軽妙なジョークを英語で飛ばしているクラスメイトを見て、「あかん、来る場所を間違えた…」と悟りました。

自信をすっかり喪失し、1週間と経たないうちにクラスメイトと距離を置くようになり、残りの学生生活も英語の授業履修を最小限に抑えて、英語から逃げるようにして卒業していきました。

 

今思い返しても、なんのためにICUに行ったのか…と自分自身に呆れてしまいますが、この時のトラウマ的な経験が後々、移住・留学を決意する際の重要な要因になっていたりもしています。

 

 

私と英語③:「ICU卒」の肩書きに苦しむ社会人時代

 

大学を卒業した後、職場の大学では(幸い?)国際系の部署には配属されなかったものの、学生課の窓口に留学生や外国人教員が来た時に、対応をお願いされることが度々ありました。

 

「君、ICU卒だったよね。英語、話せるんでしょ?」

 

「いいえ、なんちゃってICU卒なので、実は英語全然話せないんです」と正直に言うわけにもいかず、なんとか対応を試みるも、自分の英語の酷いこと酷いこと。

一度、留学生に窓口で「transcript(成績証明書)が欲しいんだけど」と言われた時に、「それ、何でしょう?」と聞き返した時には、さすがに留学生からも同情の目で見られました。

 

こんなことが続くうちに、「このままで良いのか」という思いが強くなり、ランチ中に英語でラジオを聴いたり、学内の語学研修に参加したりと、細々とではありますが英語の学習を再開するようになりました(依然として、ぜんぜん理解できておりませんでしたが…)。

 

そんな折、突然舞い込んだイギリス移住のオファー。

大学時代のトラウマ的な思い出が頭をよぎりましたが、「これを逃したら、一生英語が話せないままだ。挑戦せねば!」と思い、イギリス移住を決意したのでした。

 

 

その後、約2年をかけてIELTSのスコアを獲得し、一応ではありますが研究や日常会話には支障のないレベルにまで英語力を伸ばすことができました。

次回は、具体的にどのような方法を用いて英語を勉強したのかについて書いていきたいと思います。