大学職員、イギリスで学ぶ。

30代主夫のUCL留学体験記

春学期の授業

こんにちは。

今回は、春学期(4月〜7月)に受けた授業の内容をご紹介します。

※直近2回のブログタイトルを「春学期の授業」としていましたが、「冬学期」の間違いでした…。お詫びして訂正します。

 

春学期の授業:Higher Education: Comparative and International Perspectives

 

春学期の授業はこの1つだけで、これがUCLで受ける最後の授業になりました。

 

本授業は他の授業と少し形式が異なっており、受講生は講師があらかじめ録画したレクチャー(1時間程度)を視聴し、授業の場ではその内容に基づいたグループ・プレゼンテーション(各グループ10分程度)とディスカッションを行う、という形で授業が進められました。

受講人数は約20人ほどで、受講生は4〜5人のグループに割り当てられ、毎回の授業で出されるお題について協力しながらプレゼンの準備を進めることが求められます。

 

約10分間のプレゼンとはいえ、かなり専門的な内容について議論をするので、それなりに準備が必要であり、しかもそれが毎週課されるということもあって、自分がUCLで受けた中では一番大変な授業でした。

とはいえ、プレゼンの出来・不出来が最終評価に反映されるわけではなく、評価方法はあくまで最終レポート1本です。

 

各回の授業・レポートのトピック

 

授業の内容としては、高等教育のさまざまな側面について、国や地域ごとの特徴を精査し、比較するというものでした。具体的には以下の通りです。

 

Week 1: Introduction & Comparative perspectives on education

Week 2: Comparative Studies in HE and the logic of comparisons

Week 3: Equity, equality and the public good: contested normative concerns in international higher education

Week 4: Comparative and Historical perspectives on higher education

Week 5: Academic work and the HE Workforce

Week 6: Access to HE in Latin America

Week 7: Internationalisation in Higher Education Globally: A Comparative Approach

Week 8: Automation, ‘Open Education’ and the Postdigital University’

Week 9: Autonomy in Higher Education – international comparisons

Week 10: Overview / Summary

 

レクチャラーによる講義も興味深いものばかりでしたが、それ以上に学生のグループによるプレゼンテーションやディスカッションの内容のレベルが高く、とても刺激を受けました。

 

レポートの内容については、高等教育に関するものであれば何でもOK、というわけではなく、「比較の視点 (comparative perspective)」を取り入れることが求められました。

これは、必ずしも2カ国以上の国を比較して論じよ、ということでなく、1つの国や地域の高等教育に関する政策やガバナンスが、グローバルなトレンド(国際化や世界大学ランキングの重視etc.)に対してどのような形で相互に作用しているか、といった内容も含まれます。

 

なので、私は期末レポートにおいては、ボローニャ・プロセスが学生の学びの質に与える影響について、デンマークの事例を挙げながら批判的に検討しました。

締め切り間際までひいひい言いながら書いたレポートではありましたが、その努力の甲斐もあってか、初めてA評価をいただきました。やったー!

 

おわりに

 

最後の授業の内容紹介、いかがでしたでしょうか。

具体的な内容にまで突っ込んで書くほどのガッツはありませんでしたので、かなり端折った内容になってしまったかと思いますが、ご参考になれば幸いです。

前回までと同様、モジュール・カタログのリンクも貼り付けておきます。

 

www.ucl.ac.uk

 

 

次回は、修論について記事を書きたいと思います。

それではまた。

冬学期の授業(その2)

こんにちは。

今回は前回の記事に引き続き、冬学期(1月〜3月)に受けた授業の内容をご紹介していきます。

 

冬学期の授業②:Education Traditions and  Systems in Europe

 

こちらの授業は、私の所属していたMA Comparative Educationの必修モジュールの一つ(本モジュールか、Education and Developtment in Asiaというモジュールのどちらかを選択)です。

個人的には、せっかくイギリスの大学で学んでいるので、ヨーロッパの教育制度について見識を深めたいと思い、こちらのモジュールを選択しました。

 

こちらの授業も、前半はレクチャー、後半はディスカッションというおなじみの形式だったのですが、特徴としては、受講者(30名ほど)の6〜7割くらいはヨーロッパ出身の学生で占められていたこと。

以前書いた記事で触れた通り、私の所属するコースの約半分くらいは中国人で占められており、授業によっては受講者の大半は中国人ということもありうる(前回の記事でご紹介したHigher Eductation Strategyのモジュールがまさにそれでした)のですが、このモジュールでは珍しく(?)ヨーロッパ系の学生が多かったです。

その影響もあってか、授業中の質問やディスカッションのテンポが早く、内容も高度なものになることが多かったので、正直自分のレベルではついていけないことも多く、悔しい思いもさせられました。。

 

各回の授業・レポートのトピック

 

各回の授業の内容は以下の通りです。

 

Week 1: How to study comparative politics of education (An overview of the field)

Week 2: Convergence and divergence in the European education systems

Week 3: School, markets and choice in the UK

Week 4: The Republican Tradition in the French Education system

Week 5: The Persistence of the Tripartite System in Germany

Week 6: The Spanish education system in transition

Week 7: The marketization of education systems in the Nordic countries

Week 8: Education Development in Eastern and Central Europe

Week 9: The European Dimension to EU Policy making

Week 10: Education and Social Cohesion  

 

ざっと見ていただくと分かる通り、各週ごとに一つの国(または地域)にフォーカスが当てられており、レクチャーではそうした国や地域の制度の内容や、制度の成立に至るまでの歴史的経緯が紹介されていました。

面白かったのは、フランスやドイツ、スペインや中央ヨーロッパについての回では、UCLではなく当該国の大学に所属している教員がゲスト講師としてレクチャーをしていたこと。

こうした要素は、オンライン授業だからこそ実現可能なものであり、また現地の状況をより詳しく学べる機会でもありましたので、非常に興味深かったです。

 

一つ残念だったのは、授業の内容は主に初等〜中等教育に関する事項が中心で、高等教育についてはほとんどスポットが当てられていなかったこと。

それでも、ヨーロッパの教育制度の多様性や、それらがどんな歴史的・文化的背景に基づくものなのかを学べたことは、ヨーロッパの高等教育制度について考察するのにも十分に応用可能なものでした。

また、期末レポートのトピックはヨーロッパの教育制度に関するものであれば、初等・中等・高等教育のどれを取り上げても構わないということだったので、私はヨーロッパの高等教育における「ボローニャ・プロセス」というシステムが、ヨーロッパ域内の学生移動にどのような影響を与えたかについて論じました。

結果として、修論はこのレポートを発展させる形で書くことになったので、この授業を受けることができて良かったなあと感じております。

 

おわりに

 

前回に引き続いての授業紹介、いかがでしたでしょうか。

一口にヨーロッパの教育制度と言っても、実に様々な内容や歴史的経緯を持っていることがよく分かる授業でした。ただ、先にも述べた通り、講義やディスカッションの内容はどうしても初等〜中等教育が中心ですので、その点は注意が必要かもしれません。

前回と同様、こちらもモジュール・カタログのリンクを貼っておきますね。

 

www.ucl.ac.uk

 

次回は、夏学期に受けた授業についてご紹介したいと思います。

それではまた。

冬学期の授業(その1)

こんにちは。

先日の投稿で予告した通り、いまさらながらではありますが、今年の冬学期(1月〜3月末)に履修した授業の内容をご紹介したいと思います。

 

冬学期の授業①:Higher Education Institutions as Organisations:their Strategic Management(組織としての高等教育機関:戦略的マネジメント)

 

秋学期が比較教育学の基礎的な理論を中心に学ぶ授業だったのに対して、この授業ではもう少し実践的な視点から大学経営の手法について考えを深めていくことが求められました。

 

授業の前半が講師によるレクチャー、後半がディスカッションで構成されているのは秋学期のの授業と変わりませんでしたが、異なる点としては、こちらの授業ではディスカッションのグループがあらかじめ固定されており、毎回同じメンバーとグループワークを進めていたということ。

毎回のレクチャーの最後に、グループワークで話し合うべきトピックが提示され、各グループ(5〜6人のグループが5組ほど)はディスカッションの結果をワード2〜3枚の文書にまとめて公表することになっており、これがなかなか大変でした。

とはいえ、このグループワークの成果物の出来が最終評価に反映されることはなく、評価方法は期末レポート1本です。

 

各回の授業・レポートのトピック

 

授業は週1回の全10回で、各回の授業内容はこんな感じでした。

 

Week 1: Introduction

Week 2: Higher Education Strategy and the University

Week 3: Strategic Development in Teaching, Learning and Assessment in a time of crisis

Week 4: The Datafication of Higher Education

Week 5: International Perspectives on Strategy in Higher Education

Week 6: Global Higher Education and Strategies of Internationalisation

Week 7: Strategic Leadership through an Intersectional Lens

Week 8: Student Demand and Universities' Strategies

Week 9: Academic Writing and Preparation for the Assignment

Week 10: Wrap up: What is Strategy in Higher Education?

 

個人的に面白く感じたのは、Week3とWeek4の内容です。

前者は直訳すると「危機的状況における教育・学習・評価の戦略的発展」というテーマで、主に新型コロナのパンデミックへの対応の方法と、それらが大学内の教育的活動にどのような影響を与えたか、ということについて考察するという内容でした。

後者は、前者の内容とも深く関係する要素ですが、「高等教育のデータ化」というトピックで、コロナ後に急速に浸透したオンライン教育が学生の学びをどのように変えたか、そしてこれからさらにどのように変わっていくのか、ということについてより深い視点で議論を行いました。

授業で取り上げた資料のリンクを以下に貼っておきますので、ご興味のある方はどうぞ。

 

www.weforum.org

 

記事の中でも紹介されている中国の浙江大学は、コロナのパンデミック以前から「スマートキャンパスの実現」という考えのもと、キャンパス内のデジタル環境を整備し、キャンパス内とキャンパス外の学びを連結させることを目指してきました。

そのおかげもあって、パンデミック発生後も、他の大学に先駆けて全学的にオンライン教育に移行することができた…ということが記事には書かれています。

 

個人的にこのトピックはとても面白いと感じましたので、授業のレポートでは浙江大学のスマートキャンパス政策を取り上げ、その有用性や課題、政策を実現させた要因(政府の強力なリーダーシップ、産業界との繋がりetc.)について論じました。

前回の授業に比べて、自分でも納得のいく出来のものが書けましたし、最終評価もBがいただけたので満足です。

 

おわりに

 

久しぶりの授業内容の紹介でしたが、いかがでしたでしょうか。

自分の受けた授業の中でも、内容的には一番面白い授業だったので、おすすめです。

参考までに、今年度の授業のモジュール・カタログのリンクも貼っておきます。

 

www.ucl.ac.uk

 

次回は、冬学期に受けたもう一つの授業の内容をご紹介する予定です。

それではまた。

 

修論提出、そして帰国

ここ数ヶ月、修論の執筆に取り組んでおりまして、ブログを更新するのもすっかり久しぶりになってしまいました。

無事に先日修論を提出し、1年間のマスターコースが終了です。

 

同時に、約3年間のイギリス生活も終わりを告げ、日本に戻ってまいりました。

日本語も通じるし、食べ物はおいしいし、やっぱり日本は良い国だなあ…と思いつつも、ふとイギリスの美しい景色と心地の良い風を思い出す度に、少し寂しい思いもしています。

本当に、貴重な体験をさせてくれた妻に感謝です。

 

最後に、いくつか別記事でUCLの授業の内容や修論の執筆の過程などをシェアさせていただいた後に、本ブログも終了しようかと考えています。

もしご興味があれば、そちらも見ていただけると嬉しいです。

 

らー

 

成績発表(秋学期)

こんにちは。

今週はロンドンでは気持ち悪いくらい良い天気が続いております。

 

さて、今回は、先日公表された秋学期の成績についてお話しします。

 

秋学期の授業の内容

 

以前にも少しご紹介したのですが、私が秋学期(去年の10〜12月)に取っていた授業は

 

Comparative Education: Theory and Method(比較教育:理論と方法)

 

というもので、1年間の研究活動の基礎となる理論や方法論について学ぶものでした。

秋学期に取っていた授業はこの一つだけで、評価は5,000 wordsのレポート1本勝負です。

 

題材は、「日本・韓国の2000年代の留学生受入政策に関する考察」というものでした。

これだけの長さの英文を書くのは初めてだったので、締め切り間際までひいひい言いながら書き上げたのですが、手ごたえはあまりなく、提出した後も「これでちゃんと単位もらえんのかな…」と不安に思っていました。

 

最終成績とフィードバック

 

と、そんな感じでかなり心配していた成績でしたが、蓋を開けてみれば成績は「B」。

UCLでは、最高の成績がAで、C以上が合格点なので、及第点といったところでしょうか。

(…とかすました感じで言っちゃってますが、結果を見たときには「っっしゃおら!!!」と歓喜の雄叫びをあげたのは言うまでもありません)

 

レポートには最終成績だけでなく、担当教員からのフィードバックがついてきます。

せっかくなので、以下にその内容を記載します。

 

Interesting paper aiming to uncover explanatory factors of the difference of inbound international mobility between South Korea and Japan. The paper provides detailed overview of the situation of student mobility in these two countries, and this offers a helpful background to this essay.  Some general factors influencing international student mobility have been  introduced, and the method employed in the analysis (MSSD) has been explained and problematized.  Generally, the essay provides an intelligent discussion. For future improvement, it’s worth noting that there is occasional lack of critical engagement with academic literature, however the argument does come through at the end.  The conclusions and section on ‘The result of MSSD conducted’ could have been strengthened: a more comprehensive  summary of the main line of argumentation, in relation  to  your comparative method employed in the paper, would have strengthened the essay

 

 

全部翻訳するとボロが出そうなのでやめときますが、すごくざっくり言えば「研究の概要とか背景となる情報はよく書けてるけど、考察がイマイチ」といったところでしょうか。

まさに痛いところを突かれた…という感じでぐうの音も出ませんが、ひとまず落第せずに済んだということで良しとしようと思います。

 

おわりに

 

今回は、秋学期の授業の成績についてお話ししました。

レポートで取り扱った留学生政策については、修論のテーマにもする予定なので、機会があったら改めて内容をご紹介しようと思います。

 

それではまた。

主夫業について(料理編)

こんにちは。

前回記事を更新してから1ヶ月が経ってしまい、はてなブログから「そろそろ新しい記事でも書いたらどうですか」という通知がきてしまいましたので、今回は主夫業に関する記事でも書いてみようかと思います。

 

私の好きな家事:料理

 

以前にイギリス移住までの経緯についての記事でも書いたのですが、私は妻の海外赴任がきっかけで、2018年の12月からイギリスでの主夫生活をスタートしました。

それ以来、いわゆる家事全般を私が担当しているのですが、その中でも私が一番好きなのは「料理」です。

 

とはいえ、渡英するまではほとんど包丁を握ったこともなく、料理をしようにも何から始めて良いかわからない状態でした。

そんな私にとっての大きな味方となったのは、YouTubeの料理チャンネルです。

今回は、私のお世話になったチャンネルをいくつかご紹介したいと思います。

 

 

お世話になったチャンネル①:ユーチューバー草彅チャンネル

いきなりあんまり料理チャンネルっぽくないセレクトで恐縮ですが、誰もがご存知の元SMAP、現新しい地図の草彅さんのチャンネルです。

 

www.youtube.com

 

こちらの動画では、定番のおかず「豚の生姜焼き」の作り方(あのタモリさん直伝のレシピだそうです)について、草彅くんがゆる〜い雑談を交えながら実演しています。

何か簡単に作れて、しかも美味しい料理を紹介している動画はないかな〜と探していた時に、見つけたのがこの動画でした。

「料理なんて、テキトーでだいじょーぶ!」という草彅くんの姿勢に、料理を始めたばかりの私はすごく安心させてもらいました。料理にあまり自信がないという方、これから始めてみたいという方にオススメしたい動画です。

 

 

お世話になったチャンネル②:料理研究家リュウジのバズレシピ

ちょっとずつ料理に慣れ始めてきた時に見つけたのがこちらのチャンネル。

メインキャラクターのリュウジさんがだいぶ濃いキャラクターの持ち主なので、好みが分かれるところではあるかと思いますが、レシピ数も多いし、簡単かつ美味しく作れる料理が多いので、個人的には重宝しています。

特に良かったのがこちらの動画↓

 

www.youtube.com

 

ポトフって、イギリスのスーパーでも手に入る食材で作れるので、私もよく作っていたのですが、こちらのレシピを参考にしてからグッと美味しさが増したように思います。

野菜やベーコンなどの具材に焼き目をつけてから煮込む、という一手間を加えるだけでかなり味が変わってきますので、ぜひお試しあれ。

 

 

お世話になったチャンネル③:鳥羽周作の○○な料理

こちらは、料理レシピ動画サービスのクラシルさんが提供している企画の一つで、ミシュラン一つ星シェフの鳥羽周作さんが、家庭料理を中心に紹介しているチャンネルです。

 

www.youtube.com

 

動画をみていただければお分かりになるかと思いますが、料理以前にシェフのキャラがとにかく濃い!笑

毎回動画を見ながら、妻と大笑いをしています。

 

とはいえ、レシピの説明の方も大変わかりやすいです。

ハンバーグって、味付けや焼き加減がちょっと難しかったり、手間が多くかかるので敬遠しがちだったのですが、いっぺんに作って冷凍しておけば好きな時に食べられるし、今では定番メニューの一つになりました。

ハンバーグが上手に作れるようになると、「ついに俺もここまで来たか…」という謎の達成感(?)を味わえます。ハンバーグを作ったことのない方や、チャレンジしたけどあんまりうまく作れなかったという方、ぜひ上記の動画をご参照ください。

 

 

おわりに

今回はまた趣旨をガラッと変えて、料理の話をしてみました。

しかし、料理をするのにもYouTubeというのは本当に役立ちますね。

改めて、現代に生きてて良かったと思います。

 

妙な締め方で恐縮ですが、今回はこの辺で。

 

英語学習について(スピーキング編)

英語の勉強法について、前回は単語学習に焦点を当ててお話をしました。

今回は、ちょっと苦手…という方も多いであろう、スピーキングの勉強法について記事にしていきたいと思います。

 

メインの勉強法:オンライン英会話

私の場合は、オンライン英会話のサーピスに本当にお世話になりました。

オンライン英会話のメリットは、なんと言ってもその安さです。

イギリスに来た当初は、現地の語学学校に通ってみるのも良いかな…。と思っていたのですが、いかんせん語学学校の学費が高い!

休職中で収入が無い自分にとってはとても捻出できない額でしたし、かといって、街行く人に英語で話しかける勇気もありませんでしたので、オンライン英会話はスピーキング力向上のための唯一のオプションでした。

 

オンライン英会話と一口に言っても、業者やプランによってサービスの質や料金は大きく異なります。

何を選んだら良いかな…とネットで色々と調べていた時に出会ったのが↓の記事です。

 

arairio.com

 

記事の前半は英語学習に関するジェネラルな話ですが、後半では

 

・DMM英会話

・レアジョブ

・NativeCamp

 

の3社のサービス内容・特徴について触れています。

 

記事を読んでいただければお分かりになるかと思いますが、それぞれに異なった特徴があるので、個人の状況や要望に合わせて利用するのがベストです(もちろん、上記3社以外にも山ほどオンライン英会話のサービスは存在するので、そちらを考慮に入れていただくのも良いかと思います)。

 

自分の場合は、上記の3社全てを利用しましたが、一番長く使っていたのはレアジョブでした。

理由としては、レアジョブが一番講師や教材の質が高いと感じていたからです。

なお、IELTSの受験直前期には、スピーキングテストの練習を多く積むために、回数無制限のNativeCampも併せて利用していました。

 

 

オンライン英会話利用法①:ニュース記事を題材にディスカッション

どのオンライン英会話も、日常会話から発音矯正、TOEFLやIELTSの対策等、受講生のニーズに合わせて様々な教材を取り揃えています。

そこで重要になるのは、自分の目的に合った教材をきちんと選ぶということです。

 

私の場合は、オンライン英会話を受ける目的は

 

①大学院入学のために必要なIELTSのスコアを取得すること

②大学院での授業にしっかりとついて行けるようなディスカッション力をつけること

 

の2つでした。

 

これらの目的を果たすためには、「特定のトピックについて自分の頭で考え、アイデアを正確かつ説得的な方法で伝える訓練を積む」ことが必要だと判断しました。

先ほど紹介したオンライン英会話サービスの一つであるレアジョブの教材「Daily News Article」は、私のこうした要望にぴったりの教材でした。

会員登録をしていなくても教材は閲覧できるので、良かったらご参照ください。

 

www.rarejob.com

 

こちらの教材では、ニュース記事と併せて、文中に出てくる単語の解説や、記事の内容に関するディスカッション・クエスチョンの欄が設けられています。

また、記事は「ビジネス」「テクノロジー」「教育」などのカテゴリーに分けられており、自分の興味に合った記事を探すことも容易です。

DMMやNativeCampにも同様のニュース記事の教材はありますが、個人的にはレアジョブのものが一番質が高いように思いました(あくまで個人の見解ですが)。

 

私はイギリスに来てから1年半ほど、「教育」のカテゴリにある記事から面白そうなものをピックアップし、自分の考えをできるだけ論理的な形でアウトプットする訓練を繰り返しました。

その訓練の甲斐あってか、今は大学院の授業中に自分の意見を英語で言うのにもさほど苦労はしていません(もちろん、改善の余地は大いにあるのですが…)。

 

 

オンライン英会話利用法②:文章の添削

オンライン英会話を常日頃利用されている方にはお馴染みのやり方ですが、レッスンの時間を用いて自分の書いた英文を講師に添削してもらうこともできます。

私は、IELTSのライティング問題から大学院の志望理由書に至るまで、様々な文章の添削をしてもらいました。

辞書を用いて頑張って書いた文章でも、講師からは大量の修正が入ることも珍しくなく、ちょっと心が折れかけることもあるのですが、その分学ぶことは多かったです。

 

 

オンライン英会話利用法③:スピーキングテストの練習

これは主にIELTS受験直前期に行っていたレッスンですが、実際にIELTSのスピーキングのフォーマットに沿って、時間を測りながらスピーキングを行い、内容について講師からフィードバックをもらう、というものです。

題材は、過去問を使うこともありましたし、ネタ切れになった時にはネット上で同じような素材を見つけて、それらを使うこともありました(違法じゃないやつです、念のため…)。

 

ieltsliz.com

 

こちらのサイトにはスピーキングに限らず、IELTSの全セクションの解答に関するコツやサンプルクエスチョンが載っているので、IELTS受験者の方々はぜひご活用ください。

自分の場合は、Daily News Articleでかなりディスカッションのトレーニングを積んだ後でも、いざ本番と同じ形式でやってみると意外とうまく話せなかったりもしたので、オンライン英会話を利用して本番の雰囲気に慣れておくのも良いかなと思います。

 

おわりに

今回は自分のスピーキングの勉強法についてお話をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

オンライン英会話の利用法の話がメインでしたが、スピーキング向上にとって一番大切なことは「継続性」だと思います。

自分の場合も、オンライン英会話をやっていたときは、ほぼ毎日レッスンを受講していました。継続的にレッスンを受けているうちに、英語で外国人と話すことがだんだんと「当たり前」の感覚になり、別段緊張もしなくなります。初回のレッスン受講時は、講師からSkypeのコールがかかって来た時には緊張で心臓がばくばくとして逃げ出したくもなりましたが、それも遠い昔です。

ぜひ皆さんも、継続的にスピーキングの練習ができる環境を探していただけたらと思いますし、そのためにこの記事がお役に立てば幸いです。