【長いです】修論について
こんにちは、らーです。
前回、3年ぶりにブログを更新したかと思ったら、またかなり時間があいてしまいました。。。
今回こそ、修論のことについて書いていきたいと思います。
注)今回の記事の趣旨は、修論の概要をご紹介することなので、細かいデータや参考文献についての紹介は最小限にとどめさせていただきます。ご承知おきください。
修論のテーマ:ヨーロッパ域内の学生移動(student mobility)へのボローニャ・プロセス(BP)の影響について
タイトルを見ても、高等教育の専門家でもない限り「…ん?」という反応の方も多いことと思うので、少し補足を。
学生移動(student mobility)とは?
難しい言い方をしていますが、国や地域をまたいで学生が留学することを「学生移動(student mobility)」と呼んでいます。
学生移動の実態については様々な機関・組織によってデータが収集されており、学位取得を目的とした’degree mobility'、単位取得を目的とした'credit mobiltiy'に大別されます。
例えば、私はイギリスでマスターコースを取得しましたが、これは修士号という学位を取得することを目的とした留学なので、degree mobility。
一方、大学でよくある交換留学制度を利用した留学は、学位ではなく単位取得を目的とした留学なので、credit mobilityに分類されます。
ボローニャ・プロセス(BP)とは?
一から説明するのは正直大変だな…と思っていたら、こんなところにBPの概要をうまいことまとめてくださっているサイトがありました。
ざっくり要約するとBPは、それまでバラバラだったヨーロッパ各国の高等教育制度(学位・単位・質保証等)を一定の基準をもとに統一していくことで、学生や教職員の国家間の移動を促進していこう…というヨーロッパ地域全体としての政策です。
BP自体には法的拘束力はなく、政策の進み具合は国によって異なったりもするのですが、BPのスキームは他の地域でも学生移動の促進のために参考にされており、ヨーロッパ域内に止まらない影響を持つ政策とされています。
テーマ選択の理由
以前の記事でも書いたとおり、BPについては他の授業のレポートでも取り上げており、一貫して興味を持っていたテーマでした。
特に面白いと思ったのは、学生移動の促進を第一の目的として進められてきたBPが、「ヨーロッパ域内の学生移動(intra-European mobility)」の促進には期待されたほどの効果をもたらしていないのではないか、ということを指摘する研究が複数あったこと。
こうした研究の存在を知ったときに、「え?」と思いました。
BPの政策が、地域内の学生移動の促進に実は寄与していない…ということであれば、他の地域で同じスキームを取り入れても、期待したとおりの結果は得られないのではないかと思ったからです。
今後、日本も同様のスキームをアジア内で展開する可能性もあることを考えると、この点は見逃せないポイントでした。
また、上記のような、BPの学生移動促進の効果が限定的であることを指摘する研究は複数あったものの、実際に国ごとのBPの政策の進み具合と留学生数の増減との関係を調査する研究はほとんどありませんでした。
だったら俺がやってやる!という思いから、BPのヨーロッパ域内の学生移動促進に対する影響を実証的に研究することにしたのです。
研究の手法
俺がやってやる!と意気込んではいたものの、BPの加盟国は約50カ国あり、全ての国を調査するのは少々無理があったので、地理的・政治的・言語的なバックグラウンドが異なる5つの国(スペイン・ドイツ・イギリス・アイルランド・デンマーク)をケースとして取り上げ、2000年代におけるBPの達成度と留学生数の増減を調査しました。
BPの達成度については、Bologna Process Stocktaking Reportという文書が2〜4年ごとに発行されており、その中でも学生移動との関連性が強い項目(学位制度、単位制度、質保証制度、ディプロマ・サプリメントの準備状況の4項目)をピックアップしました。
Stocktaking Reportは、こちらのサイトで閲覧可能です。
各国の留学生数のデータについては、ヨーロッパ地域内の学生移動はcredit mobility(学位でなく、単位取得を目的とした留学)が中心であることや、データの信頼性を考慮し、エラスムス・プログラムによる留学生数を参照しました。
エラスムス・プログラムについては、こちらのサイトから制度概要及び留学生数のデータを確認できます。
研究の成果
上記の5ヶ国の状況を調べたところ、BPの政策の達成度のレベルの上昇が、必ずしも留学生数の増加をもたらすわけではないということが明らかになりました。
今回調査対象とした5ヶ国のうち、BPの達成度と留学生数に相関が認められたのはスペイン(2000年代全体を通じて達成度・留学生数ともに上昇)とドイツ(2000年代後半のBP政策の停滞に合わせて留学生数の上昇もストップ)だけでした。
イギリスはBPの達成度は微増していたにも関わらず、留学生数は受入れ・送出しのどちらも減少傾向にあり、アイルランド・デンマークについてはBPの達成度はほぼ変化なしの中で受入れの留学生数のみが上昇していました。
ここから推察されるのは、BPの達成度以外に、ヨーロッパ域内の学生移動を促進(または抑制)する要因が存在しており、そうした無数の要因が複雑に絡みあって留学生数の増減に反映されているということです。
例えば言語の面。英語が学問やビジネスをする上での共通言語となっている現状では、英語圏の大学に留学することはアドバンテージをもたらすことになるので、イギリスやアイルランドにとっては受入れの留学生数が増加する要因になります。
しかし、実際にアイルランドでは受入れ留学生数は増加していますが、イギリスでは減少しています。この背景には、イギリスでは経済政策として、credit mobilityよりもdegree mobilityの促進をより重視している(学位取得を目的とした留学の方が、学費収入をもたらすことになるため)ことが影響しているのではないかと思われます。
調査の結果としては、BPの推進=ヨーロッパ域内の学生移動の促進とは必ずしもならない、ということを示しただけに過ぎません。
しかし、上記のように、BP以外の様々な文化的・政治的な要因がヨーロッパ域内の留学生の増減に深く関わっており、こうした要因も総合的に考えていくことが重要であることを示せたのは、今後の研究に示唆を与える内容になったのではないかと思います。
おわりに
ごくごく簡単ではありますが、やっとこさ修論の概要をご紹介することができました。
今回記事を書き終えて、我ながら「あんまり大したこと言ってないな…」と改めて感じました(苦笑)。
でも、それで実は良いのです(開き直ってすみません)。
修論を書き始める際の大学院のオリエンテーションでも言われたことなのですが、修論レベルでは内容の新規性ではなく、しっかりと資料をリサーチして、適切な方法論や定められたルールに則った書き方をできているかが主な評価基準となっているようです。少なくとも私の通ったコースでは、そうでした。
そのおかげもあってか、私の修論の最終評価は「A」でした(ひっくり返るほど驚いたのは言うまでもありません)。
20,000 words(ページにするとだいたい100ページ!)を書き上げることは、単に大学院を修了するための条件としてだけでなく、その後の自分の人生にとって、とてもとても大きな意味を持つものでした。
書きあげるまでにどんなことがあったか、この経験から何を得たのかについては、また改めて記事にできればと思っています。
予告どおり、長くなってしまいました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
お久しぶりの投稿です
こんにちは。
突然ですが、約3年(!)も放置してしまっていたこのブログを再開することにしました。
というのも、先日、こちらのブログを通じてご連絡をいただいた読者の方がいらっしゃいまして。
海外で大学院留学をした大学職員(兼、主夫)の体験記というニッチなテーマにも関わらず、興味を持ってくださる方もいらっしゃるんだなあ…ということを知り、思いを新たにした次第でございます。
ということで、まずは予告しておきながら先延ばしにしていた修論の内容について次回に書こうかと思います。
また、大学院修了・帰国から約3年が経ち、色々な面で変化したことや改めて気づいたこともたくさんありますので、そうしたことについても忘れないように書き留めておきたく。
ぜひ、もうしばしお付き合いいただけますと幸いです。
らー
春学期の授業
こんにちは。
今回は、春学期(4月〜7月)に受けた授業の内容をご紹介します。
※直近2回のブログタイトルを「春学期の授業」としていましたが、「冬学期」の間違いでした…。お詫びして訂正します。
春学期の授業:Higher Education: Comparative and International Perspectives
春学期の授業はこの1つだけで、これがUCLで受ける最後の授業になりました。
本授業は他の授業と少し形式が異なっており、受講生は講師があらかじめ録画したレクチャー(1時間程度)を視聴し、授業の場ではその内容に基づいたグループ・プレゼンテーション(各グループ10分程度)とディスカッションを行う、という形で授業が進められました。
受講人数は約20人ほどで、受講生は4〜5人のグループに割り当てられ、毎回の授業で出されるお題について協力しながらプレゼンの準備を進めることが求められます。
約10分間のプレゼンとはいえ、かなり専門的な内容について議論をするので、それなりに準備が必要であり、しかもそれが毎週課されるということもあって、自分がUCLで受けた中では一番大変な授業でした。
とはいえ、プレゼンの出来・不出来が最終評価に反映されるわけではなく、評価方法はあくまで最終レポート1本です。
各回の授業・レポートのトピック
授業の内容としては、高等教育のさまざまな側面について、国や地域ごとの特徴を精査し、比較するというものでした。具体的には以下の通りです。
Week 1: Introduction & Comparative perspectives on education
Week 2: Comparative Studies in HE and the logic of comparisons
Week 3: Equity, equality and the public good: contested normative concerns in international higher education
Week 4: Comparative and Historical perspectives on higher education
Week 5: Academic work and the HE Workforce
Week 6: Access to HE in Latin America
Week 7: Internationalisation in Higher Education Globally: A Comparative Approach
Week 8: Automation, ‘Open Education’ and the Postdigital University’
Week 9: Autonomy in Higher Education – international comparisons
Week 10: Overview / Summary
レクチャラーによる講義も興味深いものばかりでしたが、それ以上に学生のグループによるプレゼンテーションやディスカッションの内容のレベルが高く、とても刺激を受けました。
レポートの内容については、高等教育に関するものであれば何でもOK、というわけではなく、「比較の視点 (comparative perspective)」を取り入れることが求められました。
これは、必ずしも2カ国以上の国を比較して論じよ、ということでなく、1つの国や地域の高等教育に関する政策やガバナンスが、グローバルなトレンド(国際化や世界大学ランキングの重視etc.)に対してどのような形で相互に作用しているか、といった内容も含まれます。
なので、私は期末レポートにおいては、ボローニャ・プロセスが学生の学びの質に与える影響について、デンマークの事例を挙げながら批判的に検討しました。
締め切り間際までひいひい言いながら書いたレポートではありましたが、その努力の甲斐もあってか、初めてA評価をいただきました。やったー!
おわりに
最後の授業の内容紹介、いかがでしたでしょうか。
具体的な内容にまで突っ込んで書くほどのガッツはありませんでしたので、かなり端折った内容になってしまったかと思いますが、ご参考になれば幸いです。
前回までと同様、モジュール・カタログのリンクも貼り付けておきます。
次回は、修論について記事を書きたいと思います。
それではまた。
冬学期の授業(その2)
こんにちは。
今回は前回の記事に引き続き、冬学期(1月〜3月)に受けた授業の内容をご紹介していきます。
冬学期の授業②:Education Traditions and Systems in Europe
こちらの授業は、私の所属していたMA Comparative Educationの必修モジュールの一つ(本モジュールか、Education and Developtment in Asiaというモジュールのどちらかを選択)です。
個人的には、せっかくイギリスの大学で学んでいるので、ヨーロッパの教育制度について見識を深めたいと思い、こちらのモジュールを選択しました。
こちらの授業も、前半はレクチャー、後半はディスカッションというおなじみの形式だったのですが、特徴としては、受講者(30名ほど)の6〜7割くらいはヨーロッパ出身の学生で占められていたこと。
以前書いた記事で触れた通り、私の所属するコースの約半分くらいは中国人で占められており、授業によっては受講者の大半は中国人ということもありうる(前回の記事でご紹介したHigher Eductation Strategyのモジュールがまさにそれでした)のですが、このモジュールでは珍しく(?)ヨーロッパ系の学生が多かったです。
その影響もあってか、授業中の質問やディスカッションのテンポが早く、内容も高度なものになることが多かったので、正直自分のレベルではついていけないことも多く、悔しい思いもさせられました。。
各回の授業・レポートのトピック
各回の授業の内容は以下の通りです。
Week 1: How to study comparative politics of education (An overview of the field)
Week 2: Convergence and divergence in the European education systems
Week 3: School, markets and choice in the UK
Week 4: The Republican Tradition in the French Education system
Week 5: The Persistence of the Tripartite System in Germany
Week 6: The Spanish education system in transition
Week 7: The marketization of education systems in the Nordic countries
Week 8: Education Development in Eastern and Central Europe
Week 9: The European Dimension to EU Policy making
Week 10: Education and Social Cohesion
ざっと見ていただくと分かる通り、各週ごとに一つの国(または地域)にフォーカスが当てられており、レクチャーではそうした国や地域の制度の内容や、制度の成立に至るまでの歴史的経緯が紹介されていました。
面白かったのは、フランスやドイツ、スペインや中央ヨーロッパについての回では、UCLではなく当該国の大学に所属している教員がゲスト講師としてレクチャーをしていたこと。
こうした要素は、オンライン授業だからこそ実現可能なものであり、また現地の状況をより詳しく学べる機会でもありましたので、非常に興味深かったです。
一つ残念だったのは、授業の内容は主に初等〜中等教育に関する事項が中心で、高等教育についてはほとんどスポットが当てられていなかったこと。
それでも、ヨーロッパの教育制度の多様性や、それらがどんな歴史的・文化的背景に基づくものなのかを学べたことは、ヨーロッパの高等教育制度について考察するのにも十分に応用可能なものでした。
また、期末レポートのトピックはヨーロッパの教育制度に関するものであれば、初等・中等・高等教育のどれを取り上げても構わないということだったので、私はヨーロッパの高等教育における「ボローニャ・プロセス」というシステムが、ヨーロッパ域内の学生移動にどのような影響を与えたかについて論じました。
結果として、修論はこのレポートを発展させる形で書くことになったので、この授業を受けることができて良かったなあと感じております。
おわりに
前回に引き続いての授業紹介、いかがでしたでしょうか。
一口にヨーロッパの教育制度と言っても、実に様々な内容や歴史的経緯を持っていることがよく分かる授業でした。ただ、先にも述べた通り、講義やディスカッションの内容はどうしても初等〜中等教育が中心ですので、その点は注意が必要かもしれません。
前回と同様、こちらもモジュール・カタログのリンクを貼っておきますね。
次回は、夏学期に受けた授業についてご紹介したいと思います。
それではまた。
冬学期の授業(その1)
こんにちは。
先日の投稿で予告した通り、いまさらながらではありますが、今年の冬学期(1月〜3月末)に履修した授業の内容をご紹介したいと思います。
冬学期の授業①:Higher Education Institutions as Organisations:their Strategic Management(組織としての高等教育機関:戦略的マネジメント)
秋学期が比較教育学の基礎的な理論を中心に学ぶ授業だったのに対して、この授業ではもう少し実践的な視点から大学経営の手法について考えを深めていくことが求められました。
授業の前半が講師によるレクチャー、後半がディスカッションで構成されているのは秋学期のの授業と変わりませんでしたが、異なる点としては、こちらの授業ではディスカッションのグループがあらかじめ固定されており、毎回同じメンバーとグループワークを進めていたということ。
毎回のレクチャーの最後に、グループワークで話し合うべきトピックが提示され、各グループ(5〜6人のグループが5組ほど)はディスカッションの結果をワード2〜3枚の文書にまとめて公表することになっており、これがなかなか大変でした。
とはいえ、このグループワークの成果物の出来が最終評価に反映されることはなく、評価方法は期末レポート1本です。
各回の授業・レポートのトピック
授業は週1回の全10回で、各回の授業内容はこんな感じでした。
Week 1: Introduction
Week 2: Higher Education Strategy and the University
Week 3: Strategic Development in Teaching, Learning and Assessment in a time of crisis
Week 4: The Datafication of Higher Education
Week 5: International Perspectives on Strategy in Higher Education
Week 6: Global Higher Education and Strategies of Internationalisation
Week 7: Strategic Leadership through an Intersectional Lens
Week 8: Student Demand and Universities' Strategies
Week 9: Academic Writing and Preparation for the Assignment
Week 10: Wrap up: What is Strategy in Higher Education?
個人的に面白く感じたのは、Week3とWeek4の内容です。
前者は直訳すると「危機的状況における教育・学習・評価の戦略的発展」というテーマで、主に新型コロナのパンデミックへの対応の方法と、それらが大学内の教育的活動にどのような影響を与えたか、ということについて考察するという内容でした。
後者は、前者の内容とも深く関係する要素ですが、「高等教育のデータ化」というトピックで、コロナ後に急速に浸透したオンライン教育が学生の学びをどのように変えたか、そしてこれからさらにどのように変わっていくのか、ということについてより深い視点で議論を行いました。
授業で取り上げた資料のリンクを以下に貼っておきますので、ご興味のある方はどうぞ。
記事の中でも紹介されている中国の浙江大学は、コロナのパンデミック以前から「スマートキャンパスの実現」という考えのもと、キャンパス内のデジタル環境を整備し、キャンパス内とキャンパス外の学びを連結させることを目指してきました。
そのおかげもあって、パンデミック発生後も、他の大学に先駆けて全学的にオンライン教育に移行することができた…ということが記事には書かれています。
個人的にこのトピックはとても面白いと感じましたので、授業のレポートでは浙江大学のスマートキャンパス政策を取り上げ、その有用性や課題、政策を実現させた要因(政府の強力なリーダーシップ、産業界との繋がりetc.)について論じました。
前回の授業に比べて、自分でも納得のいく出来のものが書けましたし、最終評価もBがいただけたので満足です。
おわりに
久しぶりの授業内容の紹介でしたが、いかがでしたでしょうか。
自分の受けた授業の中でも、内容的には一番面白い授業だったので、おすすめです。
参考までに、今年度の授業のモジュール・カタログのリンクも貼っておきます。
次回は、冬学期に受けたもう一つの授業の内容をご紹介する予定です。
それではまた。
修論提出、そして帰国
ここ数ヶ月、修論の執筆に取り組んでおりまして、ブログを更新するのもすっかり久しぶりになってしまいました。
無事に先日修論を提出し、1年間のマスターコースが終了です。
同時に、約3年間のイギリス生活も終わりを告げ、日本に戻ってまいりました。
日本語も通じるし、食べ物はおいしいし、やっぱり日本は良い国だなあ…と思いつつも、ふとイギリスの美しい景色と心地の良い風を思い出す度に、少し寂しい思いもしています。
本当に、貴重な体験をさせてくれた妻に感謝です。
最後に、いくつか別記事でUCLの授業の内容や修論の執筆の過程などをシェアさせていただいた後に、本ブログも終了しようかと考えています。
もしご興味があれば、そちらも見ていただけると嬉しいです。
らー
成績発表(秋学期)
こんにちは。
今週はロンドンでは気持ち悪いくらい良い天気が続いております。
さて、今回は、先日公表された秋学期の成績についてお話しします。
秋学期の授業の内容
以前にも少しご紹介したのですが、私が秋学期(去年の10〜12月)に取っていた授業は
Comparative Education: Theory and Method(比較教育:理論と方法)
というもので、1年間の研究活動の基礎となる理論や方法論について学ぶものでした。
秋学期に取っていた授業はこの一つだけで、評価は5,000 wordsのレポート1本勝負です。
題材は、「日本・韓国の2000年代の留学生受入政策に関する考察」というものでした。
これだけの長さの英文を書くのは初めてだったので、締め切り間際までひいひい言いながら書き上げたのですが、手ごたえはあまりなく、提出した後も「これでちゃんと単位もらえんのかな…」と不安に思っていました。
最終成績とフィードバック
と、そんな感じでかなり心配していた成績でしたが、蓋を開けてみれば成績は「B」。
UCLでは、最高の成績がAで、C以上が合格点なので、及第点といったところでしょうか。
(…とかすました感じで言っちゃってますが、結果を見たときには「っっしゃおら!!!」と歓喜の雄叫びをあげたのは言うまでもありません)
レポートには最終成績だけでなく、担当教員からのフィードバックがついてきます。
せっかくなので、以下にその内容を記載します。
Interesting paper aiming to uncover explanatory factors of the difference of inbound international mobility between South Korea and Japan. The paper provides detailed overview of the situation of student mobility in these two countries, and this offers a helpful background to this essay. Some general factors influencing international student mobility have been introduced, and the method employed in the analysis (MSSD) has been explained and problematized. Generally, the essay provides an intelligent discussion. For future improvement, it’s worth noting that there is occasional lack of critical engagement with academic literature, however the argument does come through at the end. The conclusions and section on ‘The result of MSSD conducted’ could have been strengthened: a more comprehensive summary of the main line of argumentation, in relation to your comparative method employed in the paper, would have strengthened the essay
全部翻訳するとボロが出そうなのでやめときますが、すごくざっくり言えば「研究の概要とか背景となる情報はよく書けてるけど、考察がイマイチ」といったところでしょうか。
まさに痛いところを突かれた…という感じでぐうの音も出ませんが、ひとまず落第せずに済んだということで良しとしようと思います。
おわりに
今回は、秋学期の授業の成績についてお話ししました。
レポートで取り扱った留学生政策については、修論のテーマにもする予定なので、機会があったら改めて内容をご紹介しようと思います。
それではまた。