大学職員、イギリスで学ぶ。

30代主夫のUCL留学体験記

移住、そして留学までのあらすじ(その1)

「大事な話があるから、会って話したいんだけど」

 

2018年、3月某日。職場の大学の卒業式・入学式の準備のため、いつものように残業をしていた私に妻から一本のLINE通知。

いつになくシリアスなトーンに、「なんか悪いことでもしたかな…」と恐怖感を覚えながら、仕事をさっさとかたづけ、そそくさと待ち合わせ場所へ。

 

 

妻   「今日、上司に呼ばれて、ロンドンに赴任してほしいって。7月から3年間。」

わたし 「え!!」

妻   「ダンナも働いてるんで、少し考えさせてくださいって伝えてるんだけど」

 

 

日本の某メーカーで働いている妻。業務の都合上、それまでに何度か長期(3ヶ月〜半年)を含む出張に行っていたので、いつか海外赴任もありうるかも…。と漠然と思ってはいましたが、実際にその時が来ても何となく現実感が湧きません。

 

でも、気付いたら「行こう!ぜひ行こう!」と答えていました。

その時にはまだ、仕事を休職できるかどうかも分からなかったし、自分には長期の海外滞在の経験もなく、不透明なことばかりだったのにもかかわらず、です。

 

今振り返ると、妻のロンドン赴任が決まった時期は、自分のキャリアについてモヤモヤを抱えていた時期でもありました。新卒で入職し、学生支援部門で働いて丸4年。

働くことにも少しずつ慣れ、責任も増し、仕事のやりがいや楽しさを感じつつも、「自分は一生、このままの感じで働き続けるんだろうか…」という、漠然とした不安を抱えていたのです。

 

そんな中、突然舞い込んだ海外移住のオファー。

このチャンスを逃す手はない!と本能的に感じたのでしょう。

この日から、イギリス移住、そして大学院進学へと続く、長い長いプロセスを歩み始めることになったのです。

 

(その2に続く)